コロナってもう終わったの?まだ怖い病気なの?
定期接種の対象者は?
いつから始まるの?
コロナってもう終わったの?
まだ怖い病気なの?
新型コロナウイルスは未だ変異を続けており、
重症化リスクの高い方は特に警戒が必要です。
適切な感染対策や、万一感染した場合の対処など
正しい情報を知っておきましょう。
高齢者だけ?若くても
重症化リスクが高い人がいます
高齢者だけ?若くても
重症化リスクが
高い人がいます
監修:国際医療福祉⼤学医学部 感染症学 主任教授
国際医療福祉⼤学成⽥病院 感染制御部部⻑ 松本哲哉 先⽣
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引き続き警戒が
必要な新型コロナ
また、新型コロナウイルスは常に変異を繰り返しています3)。変異が起これば、ウイルスの性質も変わることがあり、感染力が強くなったり、一度できた体内の免疫をかいくぐって逃避することができるようになったりすることで、すでに感染した人であっても再感染する可能性が高くなります3)。
さらに、65歳以上の高齢者や基礎疾患を持つ人においては、依然として重症化するリスクが高いことが報告されています4)。加えて、年齢や重症度にかかわらず、倦怠感、呼吸困難、筋力低下、集中力低下などの後遺症が現れることがある5)ことにも注意が必要です。
そんな厄介な新型コロナウイルス感染症。感染の脅威から身を守るために、引き続き十分な感染対策を行うことが望まれます。
2024年10月から定期接種がスタート
65歳以上の方は定期接種の対象者
定期接種の対象者は、65歳以上の方、および一定の基礎疾患を有する60~64歳の方となっています(下表)。これらの方々は重症化するリスクが高い4) ことが報告されていますので、定期接種が推奨されます。
また、定期接種の対象者となっていない方も「任意接種」としてワクチン接種を受けることができます。感染対策に気を遣っていても、クラスターが起こるほど感染力が強いのが新型コロナウイルス感染症であり、日本感染症学会も、蔓延防止のために全年齢層にワクチン接種の意義を伝えていく必要があると提言しています7)。
個人の感染予防だけでなく、周りの人に感染を広げないためにも、多くの方へのワクチン接種が望まれます。
出典
1)
厚生労働省. データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報-. (https://covid19.mhlw.go.jp)(2024年7月11日閲覧)
2)
国立感染症研究所. 民間検査機関の検体に基づくゲノムサーベイランスによる系統別検出状況. 2024年第18~21週(2024年4月29日~5月26日時点)(https://www.niid.go.jp/niid/images/flu/flu2/minkan_lineage/20240612_21wk_minkan_lineage_1.pdf)(2024年6月24日閲覧)
3)
国立感染症研究所. SARS-CoV-2変異株について(https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2551-cepr/10745-cepr-topics.html) (2024年7月11日閲覧)
4)
厚生労働省. 第57回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会(2023年11月22日)資料1 (https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001169826.pdf )(2024年7月11日閲覧)
5)
厚生労働省:厚生労働科学特別研究事業.新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の長期合併症の実態把握と病態生理解明に向けた基盤研究.令和3年度 総括研究年度終了報告書. 研究代表者 福永興壱. 令和4(2022)年4月(https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/145956)(2024年7月11日閲覧)
6)
厚生労働省. 令和6年度第1回 予防接種に係る自治体向け説明会「新型コロナワクチンの定期接種等について」(令和6年6⽉21日)(https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/001266569.pdf)(2024年7月11日閲覧)
7)
一般社団法人日本感染症学会ワクチン委員会 COVID-19ワクチン・タスクフォース. COVID-19ワクチンに関する提言(第9版)ーXBB.1.5対応mRNAワクチンの任意接種についてー(2024年5月21日)(https://www.kansensho.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=43)(2024年8月6日閲覧)
定期接種の実施時期 | 令和6(2024)年10月1日~令和7(2025)年3月31日 |
対象となる人 |
※心臓、腎臓または呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活が極度に制限される方、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方 |
※定期接種の対象者以外の方や、定期接種のタイミング以外で接種する場合については、 任意接種としてワクチンの接種を受けることができます。
厚生労働省. 令和6年度第1回 予防接種に係る自治体向け説明会「新型コロナワクチンの定期接種等について」(令和6年6月21日)
(https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/001266569.pdf)(2024年7月11日閲覧)
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注意が必要なのはどんな人?今すぐ確認してみましょう
高齢の方や基礎疾患がある方などは、新型コロナウイルス感染症の重症化の危険性が高いことがわかっています。
新型コロナウイルス感染症には、ワクチンと治療薬があります。重症化リスクの有無によって適切な対処法は異なります。まずはご自身やご家族の重症化リスクを確認しましょう。また、重症化リスクがなく軽症で済んでも、後遺症が残る可能性があります。自分自身や家族や友人などの大切な人を守るためにも、若い世代の方々も積極的にワクチン接種を検討しましょう。
感染予防としてできる5つの基本について
重症化リスクの高い方は、引き続き基本的な感染対策を続けることが大切です。
またそれ以外の方も、新型コロナウイルス感染症の流行の程度にかかわらず、感染を防ぎ、周囲の人を守ることが求められます。
感染防止の5つの基本
出典
厚生労働省:第118回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和5年3月8日)資料3-9(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001069238.pdf )(2024年7月11日閲覧)
感染した場合の対策とその後の治療について
もしご自分やご家族に新型コロナウイルスの感染が疑われるような症状があった場合は、周囲に感染を広げないための感染対策を行うことが必要です。
高齢者や基礎疾患のある方など、重症化リスクが高い方は早めに医療機関を受診し、 新型コロナウイルス陽性であった場合には、重症化を防ぐためにも、飲み薬や点滴薬による治療を検討しましょう。
新型コロナは、
インフルエンザとどう違うの?
新型コロナのパンデミックは収束したかのようにみえます。でも、本当にそうなのでしょうか。また最近は、「新型コロナはもう怖くない」という声も聞きますが、普通のかぜやインフルエンザと同じような感染症と考えてしまってもよいのでしょうか。
感染症学のエキスパートである、国際医療福祉大学の松本哲哉先生に解き明かしていただきます。
新型コロナに関する
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