監修:国際医療福祉⼤学医学部 感染症学 主任教授
国際医療福祉⼤学成⽥病院 感染制御部部⻑ 松本哲哉 先⽣
感染防止の5つの基本
重症化リスクの高い方は、引き続き基本的な感染対策を続けることが大切です。またそれ以外の方も、新型コロナウイルス感染症の流行の程度に関わらず、感染を防ぎ、周囲の人を守ることは重要です。
以下の新型コロナ感染対策「5つの基本」1)を一人一人が身につけておく必要があります。
(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001069238.pdf)(2024年7月11日閲覧)より作成
~適切なマスクの着用に
努めましょう~
マスクの着用を含めた基本的な感染対策は、個人の判断に委ねられています。ただし、重症化リスクのある方が新型コロナウイルス感染症の流行期に混雑した場所に行く際は、感染対策としてマスクの着用が効果的です2)。それ以外の方は場面に応じた感染対策が求められ、医療機関や高齢者施設を訪問する際、混雑した交通機関*を利用する際などに、重症化リスクのある方への感染防止を目的としたマスクの着用が推奨されています2)。
*概ね全員の着席が可能であるもの(新幹線、通勤ライナー、高速バス、貸切バスなど )を除く。
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kansentaisaku_00001.html)(2024年7月11日閲覧)より作成
新型コロナウイルス感染症は、重症化リスクの有無によって適切な対処法が異なります。
まずはご自身やご家族の重症化リスクを確認しましょう。
重症化リスクがなく軽症で済んでも、後遺症が残る可能性があります。
自分自身や家族や友人などの大切な人を守るためにも、
若い世代の方々も積極的にワクチン接種を検討しましょう。
また、感染した場合でも現在では治療の選択肢が増えてきています。あなたにあった治療法を主治医の先生とご相談ください。
注意が必要なのはどんな人?
今すぐ確認してみましょう
以下の表に当てはまる項目がひとつでもある方は、ない方と比べて新型コロナウイルス感染症の重症化の危険性が高いことがわかっています。
年齢 |
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体型 |
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生活習慣 |
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基礎疾患(持病) | 以下のような持病や既往歴がある
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薬 |
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妊娠 |
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COPD:慢性閉塞性肺疾患、HIV:ヒト免疫不全ウイルス
厚生労働省:新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き 第10.1版より作成
定期接種の実施時期 | 令和6(2024)年10月1日~令和7(2025)年3月31日 |
対象となる人 |
※心臓、腎臓または呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活が極度に制限される方、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方 |
※定期接種の対象者以外の方や、定期接種のタイミング以外で接種する場合については、 任意接種としてワクチンの接種を受けることができます。
厚生労働省. 令和6年度第1回 予防接種に係る自治体向け説明会「新型コロナワクチンの定期接種等について」(令和6年6月21日)
(https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/001266569.pdf)(2024年7月11日閲覧)
出典
1)
厚生労働省:第118回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和5年3月8日)資料3-9(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001069238.pdf)(2024年7月11日閲覧)
2)
厚生労働省:マスクの着用について(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kansentaisaku_00001.html)(2024年7月11日閲覧)